打率、打点、ホームランの3部門すべてでトップになった打者の称号が「三冠王」です。
この3部門を抑えていなければ、例え盗塁王になってタイトルが三つでも「三冠王」とは呼びません。
「トリプル・クラウン」の語源はイギリスの競馬からです。
18世紀末から2000ギニー、ダービー、セントレジャーの3大レースを勝った3歳馬への称賛。
日本だと皐月賞、ダービー、菊花賞ですね。
日本球界の第一号は1938年秋の中島治康外野手(巨人)で、
2004年の松中信彦一塁手(ダイエー)まで7人誕生しています。
なかでも落合博満内野手(ロッテ)の3度の達成は驚異的です。
大リーグでは、90年代の後半から投手部門の「三冠」が言われるようになりました。
勝利数、防御率、奪三振ですべてトップの投手です。
まだ一般的とはいえませんが、金田正一(国鉄)、稲尾和久(西鉄)などの大投手がすぐに浮かんできます。
三冠投手はもっと注目されるべきでしょう。