ファンのみなさんは、よくスポーツ紙などで、
『○○球団は、新外国人選手○○○の身分照会をコミッショナー事務局に対して行った』という記事を見かけることがあると思います。
コミッショナー事務局で、身分照会についてどんな作業をしているのか。簡単にご説明します。
日本の球団が外国人選手の名前と現所属球団名をコミッショナー事務局に連絡。 |
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大リーグのコミッショナー事務局にEメールで以下のように問い合わせます。 |
One of our culbs is requesting a status check on ○○○ (選手名) of ○○○(球団名). Please respond to us about his status. (ある日本球団が○○○ 球団の ○○○選手の身分照会を依頼しました。回答をお願いします)
| *日米選手契約協定により、問い合わせ球団は知らせないことになっています
*紹介依頼に対する返事は、4日の業務日以内にすることになっています |
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大リーグのコミッショナー事務局からは以下の3種類の回答が届きます。 |
(1) ○○○選手は、現在フリー・エージェントです。直接交渉することは自由です。
(2) ○○○選手は、現在○○○ 球団の支配下選手ですが、交渉に応じる用意があるとのことです。○○○ 球団の担当者○○○に電話して下さい。
(3) ○○○選手は、現在○○○ 球団の支配下選手であり、○○○ 球団は交渉に応じないとのことです。 |
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この回答を受けた日本のコミッショナー事務局が、照会を依頼した球団に知らせ、回答が(1)、(2)の場合、その球団の渉外担当者が交渉を始めるというわけです。 |
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特に両国のコミッショナー事務局を経由しなくても、球団間でやり取りすれば済むことなのですが、どの選手がいつどういう経緯で移籍したかを把握、管理するために大リーグの方から提案してきた制度で、
1967年10月17日の協定調印以来、基本的なルールには変更がなくこれまで運営してきました。